「自分はLGBTかもしれない」「自分は周りの人たちとは違うかもしれない」と思っている子どもたちは、自分が変なんじゃないか?誰かに話す(カミングアウト)ことで、いじめられちゃうんじゃないか??という恐怖心を抱えています。どのようにつたえればいいのか。
誰かに話す(カミングアウト)にはそんなことを悩んでいたりするものです。誰かにつたえるには相当の勇気や心の準備、覚悟が必要だと思います。
LGBTの子どもたちはクラスに1人はいる。安心できる環境を作るには、どうしたらよいのでしょうか。
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勉強会では近年では自ら話す子もいますが、まだまだ多くの子どもたちは自分のことを話せないようです。またそういう機関があることもわからなかったりします。
「10代前半までのLGBTの子どもたちが安心して相談できる環境」を作るには「こちらから決めつけない、核心に触れない」ことを念頭に置いてそれとは関係ないたわいもない話をすることも重要です。「あなたが言うまで、聞かないよ。」という姿勢です。
「男女別」を嫌がる子どもたちの選択肢を確保することも大切です。LGBTの会のスタッフ自身がそうでしたが、男女別の制服の着用や、トイレ・更衣室・入浴施設・健康診断の利用、男女別のカテゴリーされたイベントへの参加が、いやでいやで仕方がありませんでした。かといって集団行動である学校社会において、一人だけ別にできないこともわかります。ならばLGBTの子どもたちがいることを前提にLGBTの子どもが理由をいわなくても健康診断や入浴の個別対応ができる環境が必要と思っています。
道徳やホームルームの授業でLGBTの存在を伝えることも大切です(ただし、それをバカにする子には何でそう思うのかをきちんと聴く)。例えば、有能な企業家のなかでもそれを公衆の発表の場で公表している人も実際に存在します。それは普通の人でも、何か言えないことを伝える勇気が必要とか、遠回しの表現でもいい。LGBTはおかしいことではありません。本人は至ってナチュラルです。普段歩いていて見えない部分だけれど、その子にはその子のいいところがある。今は性別に縛られた社会ではなく、人としてどう認められるように生きていくかが大切。「いろんな人がいていいんだよ。」と、伝えてあげてください。
子どもたちはその純粋さのために時に残酷で怖いこともあります。LGBTという言葉で
「いじり」や「いじめ」へと発展するため、やはり注意が必要。こういう話をしたあと授業後等にそのようなからかいがあったら、無視せずに前向きなメッセージを発するチャンスとしてとらえていただきたいのです。
例えば「うつ、LGBTのことや自分の性がわからない。将来の心配、家庭のことなどなんでもいいから話してね。」など、話せなくてもポスターやチラシでLGBTについての情報がそこにあることで安心感を与えることができます。メンタルヘルスの一部としても活用できます。LGBTだけの問題として相談所を設けると逆に入りにくいケースもあります。
LGBTのこどもたちに向けて。。
「あなたはあなたでいいんだ。」
本人も苦しんで悩んできていることも大いにあると思います。言えなくて、つらそうにしていても「あんたもLGBTなんでしょ」と、からかい半分でいうのはあまりよくありません。
本人がきちんと話すまで、話しやすい環境を整えることも大切です。
手紙やメールで伝えるパターンも増えています。直接に真面目な話をするのが嫌で間接的な方法で連絡してくることも多いです。日ごろからこんな連絡手段を心がけてみてもよいのではないでしょうか。
いきなり根掘り葉掘り聞かず、まずは親族が「どんなであっても受け止めるよ。」という姿勢が必要です。言いにくいこともたくさんあるし、受け止めがたいこともあるでしょう。
LGBTが伝えやすい手段(直接・手紙・メール等)を聞いて、あとの詳しいことはその決めた方法(メールならメール、手紙なら手紙)でコミュニケーションをとってみましょう。
千差万別な部分ではありますので、まだまだ何が本当に正しくて間違った方法なのかはわからない部分ではあります。教育現場はまず子どもに直接ではなく先生やまわりの大人が理解することが優先課題のように思います。当事者スタッフの意見を含め、新潟LGBT Love 1 peace代表であります高橋佳生はこのように思っています。
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